性病に見られる攻撃性

体に元々存在する真菌が
競合していた別の細菌が抗生物質などによって死んでしまうと
その真菌の力が大きくなって感染症へと変化してしまう場合があります。
このように何らかの理由でそれまでのバランスが崩れることによって
攻撃性を持つ菌へと変化し、感染症を引き起こす原因となる場合があります。

そのひとつとしてあげられるのがカンジダ菌です。
カンジダ菌は通常、身体の一部に付着している真菌の一種で、
それ自体のみでは感染症を引き起こすものではありません。
カンジダ菌は女性性器の周りに付着していることが多く、
妊娠することによってホルモンバランスの変化から
性病であるカンジダ感染症となり、攻撃性のある症状が出ます。

その攻撃性は耐えきれないほどの強い痒みを伴い、
白濁した豆腐カスのようなおりものが大量に出るようになります。
出産までにこのカンジダ症を治しておかないと、
感染した膣を通って生まれてきた子供にもカンジダ菌の影響が出て
鷲口瘡やオムツかぶれなどの感染症を引き起こすのです。
感染症にかかった乳児は感染の程度によって重症化する場合があり
更に症状がひどくなると発熱やショックを起こします。
大人とは違ってまだ発育が発達途上の乳児には
度合によっては体内の器官が機能しなくなり、死の危険も十分にあるのです。

くれぐれもカンジダ感染症にかかってしまったら
出産前までに、抗真菌薬の軟膏を塗ったり
座薬として膣に入れたりすることで治すことが先決です。

口や皮膚、膣、腸管などに付着しているカンジダ菌は恐ろしい菌ではありません。
しかし、それが感染症に変化すると、
免疫力が低下している人や、乳児のように免疫機能がまだ十分に働いていない人には
死の危険もあるということを理解しておきましょう。